MEDAKA KNOWLEDGE BOOK · EVIDENCE & BREEDING

改良メダカの飼育・繁殖・遺伝図鑑 ― 育つ本

飼育・病気・繁殖・遺伝・形質を、研究で確認された事実、交配実績、業界知見に分けながら体系的に読めるデジタル書籍です。

141READING PAGES
69TRAITS
25VARIETIES
85SOURCES
EDITORIAL FLOW読みやすい章構成

入口から専門章まで、必要になる順に知識を積み上げます。

EVIDENCE LAYERS根拠を層で見せる

研究・関連知見・実測・業界知を混ぜずに見せ、読者の判断材料を残します。

VISUAL REFERENCE図で理解できる設計

図解、形質分解、品種逆引きを軸に、写真だけに頼らず理解を深めます。

この本の読み方 飼育と環境 健康と病気 繁殖と累代 遺伝の基礎 メンデル遺伝 複雑な遺伝 表現型のゆらぎ データと証拠 当店で育ててみて 売ること・送ること 本の終わりに 形質図解品種資料
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序章

この本の読み方

研究・実測・経験知を区別しながら、改良メダカを順序立てて理解するための入口です。

3ページ

一度お入れいただくと、この端末は30日おぼえます。

コードをお持ちでない方は
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この本は、どんな本か
この本は、どんな本か
この本は、メダカを飼う人と、殖やす人のために書いています。

中身は、大きく3つのまとまりに分かれています。

 飼育のこと … 毎日のこと(水、餌、容器、季節)  病気のこと … 困ったときのこと  累代と遺伝のこと … 殖やす、選ぶ、記録するときのこと
並び順は、知りたい順ではなく、必要になる順です。

遺伝の話がいちばん面白いところですが、飼育が整っていないと、その知識は使えません。 過密で育ちが止まれば、形質が出ているかどうかの判定も止まってしまうからです。

全部を読む必要はありません。

飼育の章と病気の章には、それぞれ入口の1枚を置きました。「はじめての人は、ここから」と「見つけたら、まずここ」です。困ったときは、各章の入口から必要な項目をたどれる構成になっています。

どのページも、いちばん下に「+ もっとくわしく」があります。 本文は読めば分かるように、深い層は調べる人にも足りるように書き分けています。

この本に、写真はありません。

メダカの見え方は、容器の色や光でまるで変わります。写真は、そのときの条件を写しているだけのことがあります。そのかわり、図と、確かめた資料を置きました。
注意:この本は、書き足しながら育てています。いま書いていないことは、まだ確かめられていないか、まだ書けていないかのどちらかです。書いていないことを「無い」と受け取らないでください。
研究の背景・詳しい説明
この本が目指したこと
一つだけです。分かっていることと、分かっていないことを、混ぜずに書く。

メダカは、世界中の研究室で使われてきた魚です。卵の育ちは39の段階に分けて記録されています。ところが——飼育や病気や品種のことになると、確かめられていないことだらけです。

よく知られている話でも、出どころをたどると見つからないことがあります。それを「よく知られているから正しい」として書くと、間違いが増え続けます。

ですから、この本では3つに分けて書きます。

 確かめられていること … 資料を示します  言われていること … よく当たる目安として書き、断定しません  分かっていないこと … 「分かっていません」と書きます
3つ目がいちばん大事です。 分からないと書いてあるページは、書き手が調べていないのではなく、世の中にまだ答えが無いということです。

なぜ「必要になる順」に並べたのか
知りたい順に並べると、遺伝の章が先に来ます。ですが、順番を逆にすると、こういうことが起きます。

 過密で育ちが止まる → 形質が出ていないように見える  → 持っている子を「持っていない子」として外してしまう
飼い方の問題が、遺伝の結論になってしまうのです。だから飼育が先にあります。

同じ理由で、病気の章がその次に来ます。死なせてしまえば、記録も系統も残りません。

誰が書いているか
研究者ではありません。毎日メダカを扱っている者が書いています。

それには良い面と、悪い面があります。

 良い面 … 現場で本当に起きることを知っています。数だけは見ています  悪い面 … 見ているのは自分の環境だけです。思い込みが混じります
だからこの本では、論文で確かめられたことと、私たちの経験を、必ず分けて書きます。 経験のほうは「目高工房江戸の管理例では」と書いてあります。

そのうえで、両方を並べたときにいちばん役に立つと考えています。論文は理由を教えてくれますが、明日どうするかは教えてくれません。経験は明日どうするかを教えてくれますが、なぜかは教えてくれません。

写真を載せない理由(もう少しくわしく)
メダカの色は、背景の色で変わります。 黒い容器で見た魚と、白い容器で見た同じ魚は、別の魚のように見えます。光の角度でも変わります。

つまり写真は、「その個体がどう見えたか」の記録であって、「その形質がどういうものか」の説明にはなりにくいのです。

そこで、この本は図と言葉で説明します。形質図鑑では、品種を「持っている部品」に分解して並べています。写真より、そちらのほうが再現できると考えました。
このページで確かめた資料
このページの根拠:広く使われている経験則です / 魚に共通する仕組み / 最後に見直した日:2026-08-18
※ ページの中でも、確かさは場所によって違います。本文の「分かっていません」という書き方に、そのつど注意してください。
この本の約束
この本の約束
この本には、読む前に共有しておきたい4つの約束があります。

① 数字には、どこで確かめたかを添えます

出どころが分からない数字は、そう書きます。よく使われている目安でも、確かめられていなければ「確かめられていません」と書きます。

② 薬の名前と量は、書きません

病気の章では、見分け方・防ぎ方・考え方までを書いています。薬の種類と量は、別のところにまとめてあります。書く場所を2つに分けると、片方を直したときに必ず食い違うからです。

③ 人を評価する道具には、しません

病気や失敗の話は、放っておくと必ず「どこから来た魚か」の話になります。この本は、その表を作りません。

水が違えば、同じ魚でも結果が変わります。難しいのは、その魚が弱いからではなく、育った水と迎える水が違うからです。

④ 本文は、読む人だけに向けて書きます

書き手の都合や、身内向けの話が本文に混ざらないようにします。読む人のための本文であること——それがこの本の基本方針です。
注意:この4つの約束は、これから書き足す部分にも同じように当てはめます。もし約束と食い違う書き方を見つけられたら、それはこちらの間違いです。直します。
研究の背景・詳しい説明
① 数字のこと
この本には、2種類の数字が出てきます。

 確かめた数字 … 資料を示します(巻末に一覧があります)  経験の目安 … よく当たりますが、確かめられた定数ではありません
たとえば、卵が孵るまでの目安として使われる数字があります。実際よく当たります。ですが、出どころとなる研究をこの本では確認できていません。 だから「当たるけれど、確かではない」と書いてあります。

当たることと、確かなことは違います。 ここを混ぜないのが、この本のいちばんの約束です。

② 薬のこと
理由は2つあります。

 食い違いを防ぐため … 同じことを2か所に書くと、片方を直したときに必ずずれます  量は環境で変わるため … 水の量、水温、魚の状態。文章にした瞬間に、当てはまらない場面が出ます
そのかわり、この本ではなぜ効くのか、いつ効かないのかを書いています。理屈が分かっていれば、途中でやめてしまう失敗や、足しすぎる失敗が減ります。

③ 評価しない、ということ
これは、この本でいちばん強い約束です。

病気や失敗を集めて地域や生産者ごとに並べれば、表ができます。 その表は、読む人には便利に見えます。

ですが、その表は誰かの商売を壊します。 そして——当たりません。

水の硬さや性質は土地の地質で決まります。その土地に合ったやり方で、立派に育てておられる方ばかりです。同じ魚を、その土地で飼えば元気に育ちます。

ですから、この本が地域の名前を出すときは、水の性質を説明するためだけです。そして記録として残すようお願いしているのは、自分が変えられること(水合わせのやり方、迎えた直後の餌、分けておいた期間)だけです。

難しさは、ぼかしません。 水が大きく違う地域から迎えるのが難しいのは事実です。ぼかすと、かえって魚を死なせます。必要なのは、あきらめることではなく、覚悟して迎えることです。

④ 読む人だけに向けて書く、ということ
本の中に、書き手の事情が混ざることがあります。作っている仕組みの話、身内への申し送り、宣伝。

そういうものは、読む人には関係がありません。 この本では、本文にそれが混ざっていないかを機械でも調べています。見つかれば直します。

この4つを書いておく理由
約束を先に書いておけば、読む方はこの本の限界も含めて判断できます。「書いていない」ことにも意味がある、と分かるからです。

そして、書く側も縛られます。次に書き足すときも、この4つに合っているかを必ず確かめます。
このページで確かめた資料
このページの根拠:広く使われている経験則です / 魚に共通する仕組み / 最後に見直した日:2026-08-18
※ ページの中でも、確かさは場所によって違います。本文の「分かっていません」という書き方に、そのつど注意してください。
品種の名前は、読めます
品種の名前は、読めます
メダカの品種は、数百あります。名前を全部覚えるのは、無理です——覚える必要もありません。

品種名は、特徴を並べたものだからです。

たとえば、こういう名前があったとします。

 アルビノ透明鱗ラメ幹之ヒカリダルマ
長くて、呪文のようです。でも、区切って読むとこうなります。

 アルビノ(目が赤く透ける)  透明鱗(エラ蓋が赤く透けて見える)  ラメ(鱗に光が出る)  幹之(背中に青白い光)  ヒカリダルマ(ヒカリ体型+ダルマ体型)
5つの特徴が並んでいるだけです。新しい生きものではありません。

そして、この本には協会の分類にある特徴が全部入っています。

数は書きません。 協会の一覧は、少しずつ増えています。

 2022年の版 … 44の特徴  そのあとの版 … アースアイ、プラチナアイ、口内光、側面光、ヒレ美、パウダー などが加わりました
そして、減ったものもあります。 ブルーアイは、消えたのではなくアースアイ(青)として整理されました。

ですから、足し算では数が合いません。

この本は、数ではなく中身のほうを合わせています。 いまは第5版(2025年9月)まで取り込んであります。分からない言葉が出てきたら、その名前で探せば、説明が出てきます。

覚えるのではなく、読む。 それがこの本の使い方です。

品種と系統は、別のものです
ここは、名前の話でいちばん大事なところです。

 品種 … 特徴の組み合わせにつけられた呼び名  系統 … その魚がどうやって受け継がれてきたかという、つながり
同じ品種名でも、系統が違えば中身は違います。

別の人が、別の魚から、別の道すじで組み立てれば、出来上がりの呼び名は同じでも、持っているものは同じではありません。

ですから——同じ名前の魚を2軒から迎えて掛け合わせても、揃わないことがあります。

品種名は、揃うことを約束していません。 約束しているのは、見た目の特徴の組み合わせだけです。
注意:ここに書いた並び順は、よく見られる形であって、決まりではありません。同じ特徴に別の呼び方があることも多いので、探すときは「別の呼び方」も試してみてください。この本の上にある、さがす欄が役に立ちます。
研究の背景・詳しい説明
名前の並び方には、だいたいの順番があります
多くの場合、こう並びます。

 体色・目・鱗など「体そのもの」の特徴 → 光り方 → 柄 → ヒレ → 体型
ですから、うしろのほうに体型が来ることが多いのです。「〜ヒカリ」「〜ダルマ」で終わる名前が多いのは、そのためです。

ただし——必ずそうとは限りません。 呼びやすさで順番が変わることもあります。順番よりも、どの言葉が含まれているかを見る方が重要です。

もう1つ、名前には「別の系統」があります
品種名のほかに、ハウスネーム(作った人や店が付けた愛称)があります。

 品種名 … 特徴を並べたもの。誰が見ても同じ意味  ハウスネーム … その系統に付けられた名前。中身は名前から分からない
どちらが良い悪いではありません。ハウスネームは、その人が作った系統を指す大切な名前です。

ただ、買うとき・掛けるときに困るのは、後者です。 名前からは、何が入っているか分かりません。

ですから、こう考えてください。ハウスネームで買ったら、特徴を自分で書き出す。

 体色は何か  鱗はどうか  光はどこに出ているか  ヒレと体型は
これを1回書いておけば、次に掛けるとき、何と何が混ざるのかが見えます。 名前のままでは、永久に見えません。

同じ名前でも、中身が違うことがあります
これはこの本で何度も書いてきたことです。同じ呼び名でも、作った人が違えば、中に入っているものが違うことがあります。

逆もあります。別の名前なのに、中身が同じこともあります。

どちらも、名前ではなく部品で見れば分かります。

知らないうちに同じものを2つ買っていた——これは、名前で追いかけているときに起こります。

名前が長いほど、そろえるのは難しくなります
特徴が5つ並んでいる品種は、5つの特徴を同時にそろえるということです。

それぞれが4分の1で出るとしたら、5つ同時にそろう子は…と考えると、採る数の問題になります。名前の長さは、難しさの目安でもあります。

逆に言えば——長い名前の品種を見たら、それがどれだけの積み重ねかが分かるということです。誰かが何代もかけて、1つずつ重ねてきたものです。

まず、名前を分解してみてください。 そこから、この本のどのページを読めばいいかが決まります。

作った人、保っている人、重ねている人
ひとつの品種には、3つの立場の人が関わります。混ざりやすいので、分けておきます。

 作った人 … はじめてその形にした人  保っている人 … 崩さないように維持している人  重ねている人 … そこから自分の代を進めている人
どれも、やっている作業が違います。

そして——作ることだけが値打ちではありません。 保つ人がいなければ、その品種は数年で消えます。この本の「系統を、続けるということ」に書いたとおり、続けるほうが難しいのです。

家ごとの名前について
作った人が、自分の系統につけた名前があります。

同じ特徴の組み合わせでも、家ごとに違う名前がつくことがあります。 逆に、同じ名前でも中身が違うことがあります。

これは不正でも混乱でもありません。名前は特徴の呼び名であって、血の証明書ではない——ただそれだけのことです。

系統とは、途切れないことです
系統の中身は、つながりです。途切れれば、同じ名前で呼んでいても、それは別のものになります。

だから、残すべきものが決まります。

 どこから来たのか  自分のところで何代回したのか  途中で何を入れたのか
迎えるときも、この3つを聞いてください。送り出すときも、この3つを添えてください。

名前を守ることより、つながりを残すことのほうが、ずっと難しいことです。
このページで確かめた資料
このページの根拠:研究で確かめられています / メダカで確かめられたこと / 最後に見直した日:2026-08-18
※ ページの中でも、確かさは場所によって違います。本文の「分かっていません」という書き方に、そのつど注意してください。
第1部

飼育と環境

水・餌・容器・季節・輸送。遺伝や病気を考える前に必要な、魚を安定して飼うための土台です。

30ページ
はじめての人は、ここから
メダカは、世界が研究してきた魚です
メダカの変化に気づく
まず水を作る(いちばん多い失敗)
水は、地域ごとに違います
産地によって、水の性質が違います
サンゴの島、火山の土地 ― 地面が水を決めます
寒い土地、暖かい土地 ― 一年の形が違います
グリーンウォーターと澄んだ水(使い分け)
水を換える回数と量
全部換えるか、半分にするか
迎える前に、聞いておくこと
届いた魚を、どう見るか
容器えらび(屋外と屋内)
黒い容器で痩せるのはなぜか(室内の場合)
水合わせ ― 丁寧にやるほど危ない場合があります
受け入れの水 ― あちこちから届く場所のやり方
餌のやり方(やりすぎがいちばん危ない)
メダカに胃はありません
過密がこわす3つのこと
産卵の季節は、いつからいつまでか
卵は何日で孵るのか(目安と、確かめられていること)
生まれてから大人になるまで
大きい子と小さい子を分ける
ミジンコの大きさをえらぶ
ミジンコを増やす
ミジンコがいなくなったとき
ブラインシュリンプを沸かす
沸いたらすぐ与える理由
冬越し(いちばん大事なのは、触らないこと)
第2部

健康と病気

症状だけで病名を決めず、環境・呼吸・病原体・二次感染を順に考えるための章です。

32ページ
見つけたら、まずここ
病気は「うつる」より先に、起きています
水面で、口をぱくぱくさせる
いちばん最初に出るサイン
ヒレや口が、溶けていく
体が白っぽく、もやがかかって見える
白い粒が、盛り上がって付く
体やヒレが、赤くなる
白い綿がつく
体に、穴があいて見える
白い点がつく
目に見える虫がついたとき
えらは、外から見えません
手当ては、薬の前に半分決まっています
痩せていく
お腹が、ふくらんで見える
鱗が立つ
目が、飛び出して見える
ひっくり返る・沈んだままになる
稚魚が、細いまま大きくならない
背中が、曲がって見える
卵が白くなって、カビる
浮き袋が、ふくらまなかった子
オスが、メスを追いかけ続ける
浮き袋の調子が悪い子は、どこに置くか
数が、減っていく
分けて、見る
青水が、急に茶色くなった
弱って届いたとき
迎えた魚を、どう見るか
魚の水と、人の手
記録が、いちばん強い
第3部

繁殖と累代

F1・F2・固定・戻し交配・近親交配など、世代をつないで形質を残すための基本を整理します。

17ページ
累代(るいだい)ってなに?
★F1には、3つの数え方があります
数え方A|違う系統どうしを掛けた子がF1
数え方B|自分が採った子がF1
数え方C|作出者から数えて何代目か
F1・F2・F3で何が変わるのか
戻し交配(もどしこうはい)
兄妹交配(きょうだいこうはい)
アウトクロス(他の血を入れる)
近親交配で起きること
ボトルネック ― 少ない親から始めるということ
良い親に、無理なく寄せる ― ラインブリーディング
「固定」ってどういう状態?
「固定した」と「選抜で保っている」はちがう
選別は、捨てる作業ではありません
系統を、続けるということ
作りたいものは、先に描いておく
第4部

遺伝の基礎

遺伝子・染色体・顕性・潜性・キャリアなど、以降の章を読むための共通言語を身につけます。

8ページ
遺伝子は「2つの席」
優性と劣性(強い・弱いではありません)
見えないのに持っている子(ヘテロ・キャリア)
オスとメスは、どう決まるのか
染色体と遺伝子 ― 席は、なぜ2つなのか
父と母、どちらから来たかで変わるのか
遺伝しないもの
飼われるようになる、ということ
第5部

メンデル遺伝

単一遺伝子モデルの考え方と、理論比がどのような条件で成り立つのかを理解します。

5ページ
メンデルの法則は古いのか?
なぜF2で「4分の1」なのか
不完全優性(どちらも少しずつ出る)
実例|透明鱗は3段階になる
共優性(両方がそのまま出る)
第6部

複雑な遺伝

多因子、連鎖、上位性、複数アリルなど、単純な3:1だけでは説明できない遺伝を扱います。

9ページ
多因子遺伝(強い・弱いがあるもの)
連鎖(りんさ)— 一緒についてくる性質
同じ席を取り合う性質
実例|ヒレの形質は、同じ席か、別の席か
実例|条件がそろわないと出ない形質
上位性(じょういせい)— 他をおおい隠す性質
実例|和墨の「F1の壁」
実例|1つの遺伝子が、いくつもの場所に効く
別の名前なのに、同じ遺伝子
第7部

表現型のゆらぎ

浸透率・表現度・性差・環境差など、「持っている遺伝子」と「見える姿」が一致しない理由を扱います。

9ページ
浸透率(しんとうりつ)— 持っているのに出ない
実例|RLFは持っていても出ないことがある
表現度(ひょうげんど)— 出たけれど強さが違う
実例|片目だけスモールアイになることがある
環境(水温・餌・光・日齢)
目の色が、赤と黒で変わって見える
実例|ダルマは水温で出方が変わる
雌雄で違いが出ることがある
実例|性差には「向き」がある
第8部

データと証拠

理論値と実測値、サンプル数、Evidenceを分け、どこまで分かっている情報なのかを読み解きます。

7ページ
本に載っている ≠ しくみが分かっている
どれくらい確かなのか(エビデンス)
理論値と実測値は分けて見る
2匹と200匹を同じに扱わない
新しいものが出たとき、どう確かめるか
「わからない」は正しい答えです
見て、考えて、確かめて、また考える
第9部

当店で育ててみて

ここから先は、研究ではありません。目高工房江戸が育てながら感じてきたことです。数えた記録ではないので、確かめられたこととは分けて読んでください。

10ページ
実例|ダルマを出したあとに、起きること
実例|ラメを強く出すには(当店のやり方)
実例|体外光を伸ばすには(当店のやり方)
実例|墨は、光でどう変わるのか
実例|三色の柄は、どこまで読めるのか
実例|ヒレを伸ばすには(当店のやり方)と、その代償
実例|オーロラは、なぜ読めないのか
実例|ヒカリ体型を、きれいに出すには
実例|パンダは、上から見るか横から見るかで変わる
実例|ブラックリムは、いつ濃く見えるのか
補章

売ること・送ること

関連する知識をまとめた補章です。

8ページ
送るとき、いちばん効くのは、水の量です
送る前の一日と、着いてからの数日
死んで届いたとき ― 保証の、正しい線の引き方
箱に、一枚の紙をそえる
値段は、何で決まるのか ― そして、売るときに守ること
なぜ、月の前半と後半で、オークションの動きが変わるのか
売るという役割 ― つくる人と、迎える人のあいだに立つ
売った一匹の、その先まで
補章

本の終わりに

関連する知識をまとめた補章です。

3ページ
改良メダカが、歩いてきた道
作出者とは、何を残す人か
受け継いでいくということ
🔒 形質図解・品種の中身・確かめた資料

形質の分解図、品種の逆引き、巻末の出典一覧は、メンバーパス・サブスクコード・合言葉をお持ちの方にご覧いただけます。

ここに書かれている内容は、研究論文と交配実績にもとづく参考情報です。生体の実際の表現型や出現率を保証するものではありません。系統差、遺伝的背景、環境条件その他の要因により結果が異なる場合があります。
TACHIYOMI · 立ち読み

ここまでが立ち読みです

のこり 138 ページと、形質図解・品種の中身・確かめた資料は、メンバーパス・サブスクコード・合言葉をお持ちの方にご覧いただけます。

この本は書き上がっていません。新しい研究や、育てておられる方から届く話を、そのつど書き足し日々そだっています。

一度お入れいただくと、この端末は30日おぼえます。

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版 1.201.10(2026-09-29 22:56 にお届け)